我社スペース・ラボは基本的に土日休みですが、お客さんの都合でちょこっと出ることもしばしば。
こんな日はTシャツで出かけて、お互いラフに打ち合わせられるのが妙に嬉しくてたまりません。
平野町の保険代理店さんが自主発行している季刊新聞、<夏号>の校正チェックでオフィスへお邪魔しました。
約束の時間に社長さんがまだ現れないので、エントランスの「ネルソン・プラットフォーム・ベンチ」にボーっと座ります。
昨年事務所を新設されたときに、
「来客のあったとき、カバン置きみたいな椅子が欲しいとさねー。なんかない?」
という社長さんに購入を勧めたのでした。
いわゆる「ミッドセンチュリー」の仕掛人、ジョージ・ネルソンが創った有名なベンチです。
ミッドセンチュリーって、1950年代から60年代の20世紀中半に主にアメリカでデザインされたインテリアを指すんですが、50年経ってデザインの権利が切れたため、似たのがわんさかできました。
ミッドセンチュリーの家具は半世紀以上経った今でも大人気、その代表格がチャールズ&レイ・イームズ夫妻といえばわかりやすいでしょうか。
この有名なチャールズおじさんを家具ブランドのハーマンミラー社に呼び寄せたのが、同社のデザインディレクターを務めていたネルソンさんで、イームズ夫妻とイサム・ノグチの2枚看板で一世を風靡したというわけです。
ネルソンさんは敏腕デザインディレクターとして有名ですが、あらためてネルソンベンチを眺めて座ると、デザイナーとしての力量も計り知れず。
しかしこの、座ってるとオシリには型が付きそうだし、味が出るまで何年もかかりそうなネルソンベンチの、一体何がスゴいのか、二日酔いの頭で考えます。
エントランスは自動ドアで土間は大理石、観葉植物のある明るい洋空間。
ただし信心深い社長は立派な神棚を祭っています。
そうなるとシンプルで主張せず、どんな空間にも何気なく溶け込むこのネルソンベンチ様の威力を感じずにはいられないわけで、要するにこのデザインの偉大さは「永遠のニーズ」に集約されてる気がします。
そしてそれはインテリアに限らないんだってことを教えてくれます。
ああ、スペース・ラボも、そんな永遠のニーズを孕んだデザインを追求しなくては・・・。
ひとつひとつ、それを問いかけながら頑張らなくてはいけません。
とかなんとか考えつつも、そこは二日酔いの残る休日の朝、しかもTシャツ姿では真面目な考え事にも限界があります。コンビニで買ったダイエットコーヒー(こんなものがあるの?とつい買ってみました)を2本飲みながら、何気なくいいベンチにすわり、なんとなくいい気分で社長さんの登場を待ってたら、次の約束の時間を忘れて・・・。
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