長崎の精霊船

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おや!?ピカソが書いたハト・・・ではないです。

 

8月15日の長崎の夜は、ウチの事務所のある八幡町も当然、精霊船が市内の喧騒の海へ航海にでます。

初盆を迎えて、死者の魂を生死苦悩の俗世からねはんの彼岸(ひがん)に渡す風習。長崎では独自の発展を遂げて、全国にも類を見ない主催者不在の一大イベントになりました。

何百万円もかけて造った船はどんどん巨大になり、それぞれの家や町の精霊を、どこにも負けずに華々しく賑やかにお送りしなければなりません。
今年は県内でたしか3700隻、無数の爆竹と鐘の音で主要道路はめちゃくちゃ、中心部は耳栓ナシでは歩けなくなります。テレビ中継も入って、地元情報に詳しいめっちゃ長崎弁のおじさんが「ここの家のはデカか!」とか解説をしていたような。

ところで江戸時代から始まったといわれる厳かなこの行事、主役はもちろんこの船になります。
こういう町単位で創られる船は「もやい船」と呼びますが、これはまだ午後4時の写真。
これから両サイドに提灯が連なって提げられ、正面に大きなお釈迦さまや南無阿弥陀仏が掲げられます。
船内には故人の写真や好物が乗せられ、ハッピ姿の縁者や正装の遺族が大名行列のようにそぞろ歩き。
また赤く奇妙に突き出した頭の部分を「みよし」と言いますが、ここが花で飾られます。これは和船の突端に突き出した波切りを表わしていて、長崎ペーロン船の先頭に付く波切りの小さな飾りが大元だそうです。

精霊船のフォルムデザインについて語ろうかと思いましたが・・・写真でお察しください、無理です。

長崎人はこれが終わればいよいよ、日本三大祭りの「長崎くんち」へ一直線。


仕事より気合が入ることばかり!・・・で、いいの??

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このページは、YUKINARIが2008年8月15日 16:30に書いたブログ記事です。

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