一升瓶は尺貫法に基づいて1890年ごろに設計されたビンで、日光で痛みやすい液体を守るために茶色をしています。
コカ・コーラも米国で同時期に発表されていますので、国家を代表するビンが開発された時代といっていいかもしれません・・・なんのこっちゃ?
もともとは日本酒用のビンですが、もちろん僕らに馴染み深い焼酎にも利用されています。
そこで写真。鍛冶屋町は「蔵」で、ランチのときに撮った超メジャー級芋焼酎の面々。焼酎界のレアルマドリッドみたいになってます。
ところでよく見るとラベルのデザインや素材はそれぞれですが、みんな一升瓶つながりですよね。
何を言いたいかって、別にラベルの筆文字の秀逸さとか和紙の話じゃあないんです。
かといってビンのデザインだって、普遍的といえばそうですが、シンプルだというほかない。実際ほとんどの家庭用にはデカ過ぎて場所をとるし、重ねられるわけでもない。
ただこの一升ビンは、これからのボクたちが暮らす「循環型社会」を推進してゆく象徴かもしれない、という話。
使われて、洗われて、また使われる。
焼酎クン同志が世間話で、「ああ、オレの先祖は森伊蔵だったらしい」なんて話で、すべてのメーカー・銘柄の垣根を越えて利用される素晴らしいビンなのであります。
紙パックやペットボトルも再利用品かもしれませんが、100年以上前からすでに再利用の意義をもった一升瓶。
こういう話を書くと、今夜飲まなきゃ失礼ですよねえ!!
それじゃボクは佐藤の黒で・・・
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