物置き部屋で探し物をしていると、違う発見があってつい長くなります。
1972年に札幌パークホテルが特注した「ティファニーのテーブルマナー」は、上客にギフトとして贈った(と思われる)非売品です。
ラフな線画と簡素な文章は余裕があってお洒落ですし、手書きのカバーデザインも良いと思いませんか(現在はティファニーブルーへ変更してしまいました)。
「ティファニー」は皆さんご存知の宝石商であり、著者のウォルター・ホービングは1955年からの伝説の経営者。
デザインに重点をおいた経営でブランドを再構築し、飛躍的に売り上げを伸ばしました。
就任と同時に当時2流のアーティストだったアンディ・ウォーホルを大抜擢したことでも有名です。
挿絵がアンディ・ウォーホルだったら、この本相当有名になってるんでしょうけど・・・。
この本は彼が就任して5年目に、ティファニーへ買い物に来る富裕層へのギフトとして制作させたものであり、これを貰った客たちは、自分の子供や孫へのしつけとして重宝したといいます。
邦題には<FOR TEEN-AGERS>が訳されていませんが、訳者のあとがきを見ると、
「日本の国際的地位はあがってきました。国際交流も盛んになりつつあります。これからの日本人は海外で恥をかかないように・・・。」のような趣旨で大人向け、これはこれは時代を感じてしまいます。
さてあなたは会食中に、
鼻をかみたくなったらどうしますか?
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