タクシーのデザイン

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タクシーを選んで乗るという人は、
親戚や友人が運転手をしていたり、意気投合して懇意になった運転手がいたり、特別な思い出があったり、マイルやポイントが貯まる会社だったり、縁起担ぎで決めている会社があったり。
そんな事情で、このタクシー、この運転手、と決めている場合があるかも知れません。
また、相性の悪い出来事が過去にあって、特定のタクシーを避ける人もいるでしょう。

でもタクシーを選ばないほとんどの人は、
急いでいたり、身体がきつかったり、他の交通機関がなかったり、目的地へのルートを知らなかったり、買い物をしすぎたり、汗をかけない事情があったり、チケットが手元にあったり。
そんな時はすぐに乗っけてくれて素早く快適に移動してくれれば、どのタクシーであろうと構わないのです。

オレンジカラーでお馴染みの「住吉タクシー」さんから、新しい車体のロゴデザインのお話をいただきました。

デザインへの要求事項は大きくふたつ。

①古くからの大切なお客様である高齢者の方々にも読みやすいこと
②女性が気持ちよく利用できる、清潔感と新しさを感じさせるものであること

条件は、劣化交換の多い後部ドアを除いた、前方ドアのみの表現でした。

タクシーを選ばない多くの人にとって、流しのタクシーはくじ引きみたいなものかもしれません。
でもだからこそ、乗るときに少しだけ楽しくなるような、降りるときにほんの少し絵になるようなタクシー。
それから質の高いサービスを感じてもらって、いつかははじめから選んでもらえるきっかけづくりに。

じつを言うと、
「乗った先に、幸せなことの起こるタクシー」だとか、
「大切な人に逢いに行くタクシー」だとか、
そんなことも考えながら作ってみました。

だから個人的には、そうなって欲しいな、と願っています。
多くの映画で重要な役割を果たすように、数え切れない人たちの人生が乗っては降りていく場所ですものね。

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コメント(7)

お疲れ様です!!

yukinariさん らしく とても 愛らしいデザインですね!

このブログを拝見して 僕は ネコバス:が頭に浮かんできました。

あれは 究極のユニバーサルだと思います。

乗降りし易い 開口 フカフカでストレスレスの座席 

思った場所に 風よりも 早く目的地に到達しながらも
そのハードワークを一切感じさせない 強靭な足回り

迷子になった メイちゃんを捜す サツキちゃんには 

とてもありがたく 心強かったはず


住吉タクシーさん にも 現実界の‘ネコバス‘に成って もらいたいです。

タクシーに対して、そこまで突っ込んで
考えたこともありませんでした…。

でもそこまで想いを馳せて乗るタクシーは
その人の記憶の中にいつまでも残って
いくんでしょうね。

しかし、相変わらずhagisaki兄さんの
想像力は…、スバラシイ。

この度はありがとうございました。いい腕してはりますな。25日の初運行が待ちきれなく、本日3回もワックスかけちゃった(笑)

このオレンジカラーの始まりは、そもそも私の父の東京出張がきっかけでした。「東京んタクシーんごと、色ば派手にすうで!」って、周りの反応をかえりみず、今まで白色だったタクシーをオレンジ色に塗りまくったらしいです…。あれから30年、雨の日も風の日も、景気がいい時も悪い時も、それでもその当時とは色あせず?走り続けてきた所もございますので、かえって愛着が湧き過ぎて、ある意味一抹の寂しさも覚えますが、この愛くるしいデザインなら、いつもしかめっ面の父もきっと喜んでくれると思います。あなたにお任せしてよかった!

あとは中身の勝負です。そこだけは私の仕事です。ネコバスネタごちそうさまです。


hagisakiさん>イイことおっしゃいますね。素敵な夢の世界があってこそ、そこに近づくリアルが生まれていく。まったくですね。実は「強靭な足回り」がマストキーワードなんて言わないでくださいよ(笑)!

イワモクさん>ボクだってそうですよ(笑)そういう楽しい機会を与えてくれるお客さんに感謝!ですね。

すみたくさん>これはもったいないコメントありがとうございます。実はオレンジは弊社のコーポレートカラーでもあって、温もりや前向きな情熱を表すと言われています。いつかプロ野球の交流戦のユニフォームのように、「復刻バージョン」を長崎の街に一斉に走らせてください。お父様のために。塗装の技術がこれからどんどん進化したら、手軽に衣装を変えられるようになる日が来ると思うんです。

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このページは、YUKINARIが2010年5月21日 21:46に書いたブログ記事です。

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