YUKINARI: 2008年8月アーカイブ

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奈良美智さんのブログが4ヶ月ぶりの久々に更新されて、

その20行ちょっとの走り書きにナーンだかいい気持ちになります。

 

作品がボクに放つメッセージというか、雰囲気というか、

なんだか説明のつかないものは、この方の人なりと同じで、

ひどく飾り気がなくて心を打ちます。

 

世界の奈良美智さんなのに、

たぶん、いつも自然体の、普通の人のような気がします。

 

もちろんお話ししたことも無いですが、

ひとまわりも年上だなんてぜったい思えません。

 

いずれ長崎で個展を開いてもらいます。

そして夜どおし付き合ってもらいます。

ん~、そっちのが本心かな??

 

※※ 写真は代々木八幡のショップで買った、我が家のPup Kingと着ぐるみ少女...。

 

soccerJC.jpg今朝起きたら妙に全身が痛いのは、一昨日のサッカーのせいです。

ハンディキャップサッカー青少年九州選抜チームの韓国遠征前の調整試合相手に借り出され・・・20分の3本でボロボロです(1本目で死にましたが・・)。

選手の皆さんには調整にもならなかったでしょうが、楽しませていただきました。しかしサッカーって、たまにやるには身体に悪いスポーツですね。 

昨夜はなでしこジャパンが米国に負けて、ドイツとの銅メダル争いへまわることに。悔しかった~!!

 ところで今日はユニフォームのデザインについて、ナイキのクリエイティブ・ディレクターが雑誌に面白い話をしていたのでご紹介します。

 

デザイナーが語るナイキ・プロダクト
「ユニフォーム進化論」

ユニフォームのデザインを手がけたフィル・ディキンソン氏が「アイデンティティー」をキーワードにその秘密を語る。

 

<見た目の印象はとても重要-様々な意見を大事にする。>

ユニフォームをデザインする際にはどんなことを心掛けていますか?
「国を代表するチームが着用するユニフォームなので、まずは、その国についての理解を深めなければなりません。機能面では、やはりパフォーマンスの向上を追及するということですね」

デザイン的なアプローチから、選手のパフォーマンスを高めることは可能なのでしょうか?
「厳密に言えば、できません。ただし素材や機能もデザインの一部と考えるなら、もちろんそれは可能だと言えます。例えば、現在はスリムなシルエットがデザインの主流ですが、これは、アスリートのパフォーマンス向上を研究している「ナイキ・アドバンスト・イノベーション・チーム」が様々な実験を行い、選手からのフィードバックを得て実現しました。現代のサッカーは、ますますスピードアップしています。スリムなシルエットは、空気抵抗を軽減するという意味でも、そういったサッカーの時流にマッチしていると言えるでしょう。最も分かりやすい例では、スピードを追求して陸上競技用に考案された、まるで全身タイツのような「スイフト・スーツ」が挙げられると思います」

アメリカ、オレゴン州にあるナイキ本社のナイキ・スポーツ・リサーチ・ラボ(NSRL)では、様々な実験が行われているようですね?

「NSRLでは温度や湿度などを調整して人工的に様々な環境を作ることができるので、そこで実験を繰り返しています。スリムなシルエットをを採用したのも、そういった実験結果の一つですね。それとユニフォームはやはり見た目の印象がとても重要ですので、相手に脅威を与えるようなデザインを心掛けなければなりません。したがって、現在のデザインは体格の良い選手でもそうでない選手でも、比較的ガッチリと見えるように作られています」

ユニフォームが完成するまでの行程を教えてください。
「まずはその国のサッカー連盟や代表チームのスタッフ、さらに監督などとも基本的なデザインについて話し合います。そして実験によって導いた結論から機能面を確定させ、デザインを進めます。もちろんアスリートの意見だけでなく、サポーターの意見にも耳を傾けますよ。彼らは機能よりも細部のデザインにこだわりますから、そういった意見も大事にしなければなりません。

 

<土台を崩すことなく、時代に合ったデザインを。>

デザインをする上で最も大事なことは?
「その国のアイデンティティーを表現することだと思います。そのためにも、十分なリサーチを試みる必要がある。例えば、オランダの場合は、誠実で清潔感のあるデザインという要望が前提にあって、その上で国旗に用いられている赤、青、白の3色を使うことや、エンブレムの形づくり、襟元に国歌をプリントすることなどが決められました。アウェイのユニフォームで基調となっている青は、オランダの王家を象徴するカラーです。選手も監督もすごく気に入ってくれていて、誇りを持って着てくれています」

オランダはオレンジ、ポルトガルは赤とある程度ナショナルカラーが決まっている中で、常に斬新さを表現するのは難しい試みでは?
「そうですね。ただポルトガルのユニフォームを黒にしたり、オランダのユニフォームを紫にすることはできませんが、歴史の中で色も微妙な変化を遂げてきています。オレンジはオレンジでも、明るいオレンジと濃いオレンジではかなり違います。もちろん、カラーはその国にとって非常に意味深いものなので、土台を崩すことなく、時代に合ったデザインを適用して少しずつ変化させています」

今回発表されたユニフォームは、それぞれの国で異なるナンバリングが大きな特徴の一つですね。
「ユニフォーム自体のデザインと同様、ナンバリングも個性を表現する上で重要な要素です。ですから、今回はその国のアイデンティティーやスタイルからインスピレーションを得て、それぞれのナンバリングを表現しました。例えば、トルコはアラビア語からヒントを得ていますし、オランダは今国内で流行している13世紀のデザインを取り入れました」

今後、ユニフォームはどのように変化していくと考えていますか?
「もしかしたら、スイフト・スーツのような形になるかもしれませんね(笑)。素材やテクノロジーは日々進化しているので、もっと軽く、もっと動きやすいものができると思います。事実1998年のユニフォームと現在のものを比較すると、約50パーセントの軽量化に成功しています。もちろん機能面では今後も大きな進化を遂げるでしょう。ただアスリートが機能面を追及する反面で、サポーターは細部のデザインに強いこだわりを持っています。つまり、私たちの仕事は、両者の要望に注意深く耳を傾けながら、最高の答えを導き出すこと。もっとも、この課題とは、半永久的に向き合い続けなければなりませんけどね(笑)」

 フィル・ディキンソン(Phil Dickinson)
ナイキ・グローバル・クリエイティブ・ディレクター。2007年からフットボール部門の現職に就任。フットウェア、アパレル、エキップメント、ブランディングなどのプロジェクトに携わる。

 「2008 NIKE FOOTBALL GRAPHIC」 より引用

 

それにしてもオランダ代表のゼッケンのフォント(字体)が、地方都市デルフトで数多く見られる13世紀の建築物や芸術品からインスピレーションを得てデザインされているとは・・・

ますます好きになります!

 

おや!?ピカソが書いたハト・・・ではないです。

 

8月15日の長崎の夜は、ウチの事務所のある八幡町も当然、精霊船が市内の喧騒の海へ航海にでます。

初盆を迎えて、死者の魂を生死苦悩の俗世からねはんの彼岸(ひがん)に渡す風習。長崎では独自の発展を遂げて、全国にも類を見ない主催者不在の一大イベントになりました。

何百万円もかけて造った船はどんどん巨大になり、それぞれの家や町の精霊を、どこにも負けずに華々しく賑やかにお送りしなければなりません。
今年は県内でたしか3700隻、無数の爆竹と鐘の音で主要道路はめちゃくちゃ、中心部は耳栓ナシでは歩けなくなります。テレビ中継も入って、地元情報に詳しいめっちゃ長崎弁のおじさんが「ここの家のはデカか!」とか解説をしていたような。

ところで江戸時代から始まったといわれる厳かなこの行事、主役はもちろんこの船になります。
こういう町単位で創られる船は「もやい船」と呼びますが、これはまだ午後4時の写真。
これから両サイドに提灯が連なって提げられ、正面に大きなお釈迦さまや南無阿弥陀仏が掲げられます。
船内には故人の写真や好物が乗せられ、ハッピ姿の縁者や正装の遺族が大名行列のようにそぞろ歩き。
また赤く奇妙に突き出した頭の部分を「みよし」と言いますが、ここが花で飾られます。これは和船の突端に突き出した波切りを表わしていて、長崎ペーロン船の先頭に付く波切りの小さな飾りが大元だそうです。

精霊船のフォルムデザインについて語ろうかと思いましたが・・・写真でお察しください、無理です。

長崎人はこれが終わればいよいよ、日本三大祭りの「長崎くんち」へ一直線。


仕事より気合が入ることばかり!・・・で、いいの??

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どうしてゴルフが面白いのかは、仲間うちで<多少>本格的に取り組んでみればスグわかります。

個人競技なので「自己との戦いだ」とか「性格がプレーに出る」などと言われたりしますが、ボクのレベルではプレー中に緑の中を歩くだけでもストレスを解放できているから楽しいばかり。
これで、「ゴルフはたまに自然に親しむ良い機会だ」などと書くと、自然保護団体から怒られます。ゴルフ場の造成は自然に対する暴力以外のなにものでもないからです。

ともあれ、ゴルフの楽しみというものを少し書かせていただくなら、1つ目は同伴者とのコミュニケーション。勝った負けたと騒ぐのも良いですし、プレーの合い間にふざけ合うのも楽しいです(正確に言うと「喋ってる合い間にプレーする」、かな?)。
午前中から夕方までの長い時間をゆったりと楽しむ間に、もともと仲のよいメンバーはもちろん、初めてご一緒する方とも、年齢を超えて仲良くなれます。

2つ目はなかなか出来ない自己満足。たまたま巧くいったショットに密かに酔いしれたり、不甲斐ないショットに自分の練習不足を忘れて歯がゆい思いをするのも楽しいもの。同伴者のスーパーショットに惚れ惚れするのも、腹立たしい思いをするのもひっくるめて面白いものです。

3つ目はどんなゴルフコースでも、世界に同じものは二つとないこと。
長崎に25ヶ所、全国に2300ヶ所、世界には・・・よくわかりませんが、テレビに出てくる海外のコースの美しさにはウットリしてしまいます。有名なコース設計士の先生もたくさんいたりして、いろんなカタチでゴルフ旅行を趣味にできたら幸せですね。

4つ目は道具。
ゴルフクラブの新製品発売の周期はどんどん短くなっていて、各社が新しいデザインと性能を売りに広告展開を華々しく繰り広げています。
ボクみたいな腕前ではクラブよりも肉体に問題があると思ってマズ間違いありませんが、わかっちゃいるけど道具を探すのは楽しいもの。
近頃はファッションも洗練されてきて、ファッション雑誌にゴルフウェア特集が組まれるくらい選択肢が増えました。
実際、若い世代からゴルフ場でファッションを楽しむ人が増えています。

そんなボクのお盆休みはゴルフばかり。
この時期のゴルフ好きはみんな、連絡が盛んになるんですねー。

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ビジネス上のお知らせや案内状、お礼状なんかは

 

「生真面目かつ簡素」であることが「誠意ある正式なもの」として浸透しています。

 

ひとりでも多くの関係者へ送付するための費用的な制約も、簡素である理由かもしれません。

 

ところでいつも可愛がってくれる先輩、虹の設備さんが株式会社へ組織変更したお知らせが届きました。

 

工事会社ということもあり、きちんとしたモノを作って欲しいとのコトでしたが、形状だけ「正方形」をご提案。

 

これだけでも、真面目な中にも雰囲気は柔らかくなり、

 

お世話になっている方々に「なんだろう?」と、手にとってもらえそうです。

 

お金をかけなくてもできること、いつも探していたいと思います。

 

にしてもショウコちゃん、相変わらず良い字書くね~!!

 

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毎日毎日こう暑いと、

なにかっちゃあ「コーヒーでも飲みながらどうです??」と言ってしまう喫茶店好きのボクはこの時期、常にも増してすぐに喫茶店に入ってしまいます。

 

「喫茶店」をいまどき「カフェ」とか「CAFE」とか書けばいいんですが、

コーヒーの飲める店であれば目に入ったら構わず入ってみるボクは、

いわゆる「喫茶店」好きになるのかなあと。

 

というわけで、午後からの打ち合わせは浜口町商店街の「ひいらぎ」にて。

 

1960年から続くこの喫茶店、建物がいい感じに古いというだけでも気に入っていますが、

内装も自然にアンティークしていて落ち着きますし、もちろんコーヒーもさすがに美味しいです。

 

しかも両隣はいずれも100円パーキングになってしまいましたので、

クルマの欠かせない長崎ではラクチンなんですよね。

 

近頃は浜口で食事をすることも減り、必然的に利用する頻度も減りましたが・・・。

 

ところでそのひいらぎさん、

最近チルドカップの「ひいらぎカフェオレ」を全国のローソンで売り出しているそうな。

 

チルドカップのコーヒー飲料は、ここ数年スタバにドトールにめちゃくちゃ種類が増えていて、

はたしてこの品揃えの中から消費者がどういう判断基準で購入するのか考えると面白いです。

 

豆、糖分、ミルク、価格・・・何気なく確認しながら選ぶとき、デザインの良し悪しもかなり関係してくるんではないかと。

 

どういう年代で性別の人がどういうシチュエーションでこの陳列棚の前に立つのかを想定したうえで、

既出のライバル商品との差別化を、そのブランドの理想的なカタチで計らなければなりません。

 

何事もスタンダードとして愛されるというのは、難しいものですね。

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実はスペース・ラボの名刺を何年振りかに変更しました。

普段はデザイン事務所としてお客さんの名刺をかなり作らせていただいているので、
いざ自社のものとなるとですね、いろいろともめるわけです。

キバリ過ぎはみっともないけど、あんまり恥ずかしいものはつくれません...。

→というわけで真剣につくりました。

名刺づくりにあたっては、

① シンプルで明確なもの
② 真面目なコダワリのあるもの
③ クライアントに対して具体的なデザインの方向性を想像させないもの
④ スタッフがそれぞれ色を変えることができるなどの遊び
⑤ もちろん予算

デザインがシンプルなので変わった紙を、と選んだ台紙は「ハーフエア」という粉を吹いたような紙。

ビールのコースターと和紙の中間みたいな紙質といえばわかりやすいでしょうか。
これをあえて厚めのものにしました。

まずはウラから印刷。

英字面のベタ印刷はオフセット印刷をかけますが、紙の粉が印刷機内部に堆積していくため、ゆっくりゆっくり動かしながら、しかも何回も止めて掃除しながらの作業になったそうです。

ウラ面が完成すると次はオモテ面、そこで調合したインクとともに今度は別の活版印刷屋さんに運ばれます。

活版印刷技術は長崎から輸入されたといいます。出島かな??

 

これはコダワリとして最高じゃないか!という話になりました。

 

文字はガチャガチャと不揃いで、印刷は濃淡が気まぐれに出てしまいます。
でも、いかがですか?
よく小学校なんかの印刷物で馴染みのある、文字印刷の懐かしさとか柔らかさを出せたと思うのですが・・・。

これまではどちらかというとコーポレートカラーのオレンジとロゴを主体とした可愛らしい感じの名刺だったんですが、

 

マジメにデザインを考える会社」をなんとか表現して、

 

名刺ひとつでもお客さんに安心感と興味のどちらももっていただけないか、という今回の方向転換となりました。

 

ちなみにボクが選んだのはインディゴ・ブルーです!!

 

いつも見るものには、「愛着の沸く=飽きない」というキーワードが必要ですね。

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ついに購入しました。iPhone。

 

ソフトバンクのお姉さんに発売前からめっちゃ買う素振りを見せていたのに、

麹屋町のアニキに「なんねーアンタまだ買ってないとねー!」と見せびらかされていたのに、

いざとなるとなんとなく購入を見送っていました。

 

黒がよかったので、黒の入荷を待つといって逃げていたんですが、今日入荷してしまいました・・・

 

しかし、いざ買ってみて触ってみると、iPod touch も持ってなかったボクには面白くてたまりません。

今日はゆっくり仕事をするつもりでしたが、仕事どころか寝れるかな???

 

Apple社のプロダクトデザインの秀逸さなんて今どき赤ちゃんでも知っていますが、こうして撮ってみるともう、現代という世界にスタンダードとして馴染んじゃってるせいか、特別にピンとこなくなってるとこがすごいです・・・。だって20年進化し続けながらも同じコンセプトを貫く製品はそれほど多くないですから。

 

世にコカコーラの瓶と同様に扱われるほどのAppleデザインの魅力は大学の課題になったりもしているようですけど、そんなMacの次に出しそうなデザインを勝手にデザインするとか、実際に自分で作ってしまうとか熱狂的なフリークさんが世界中にたくさんいらっしゃって、いろんなサイトでそのイッちゃってるぶりを披露しています。

「Apple社からもしデザインを頼まれたら、無償で働きます。」

という奇特な方々がたくさん。

ファンがいるってすごい会社ですよね。いつかは目指したいところです!

 

社長、これから発送するけん楽しみにまっててねー!

 

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