こちらの感性と顧客満足とカスタマーニーズを落とし込むバランスであったりするんですけど、
長崎の若い方々へロングライフなデザインを再認識していただく意味では、いい感じの露出ではないかなと思います。
新聞のチラシといえば、スーパーに百貨店、分譲マンションにパチンコ店・・・いかに目立って読者の手にとってもらうか、熾烈な争いがおこなわれているんです。
しかし、最近のチラシで個人的に「ダントツ」際立っていたと思うのがコレ。
新聞に折り込まれたのは何かコネがあったんでしょうね。
何が目立つって、まずは右上のクマ。
左目の眉毛は書いたものの、納得いかなかったのか右目にはかいていません。
しかもこのクマ、なぜか頬が赤らんでいます。
ていうか、なぜクマ???ほかはすべて楽器なんですよね~
そしてセンター枠内に告示してあるコンサート情報。
若く気持ちの良い字が書かれていますが、
若さ余って右下が窮屈に・・・はみ出ちゃいました。
細かな手書きの広告は一時期流行りましたが、それとも違う。
どんなにカラフルに頑張った広告も、この広告のインパクトには負けるんですねー。
しかも、「コンサート頑張って!!」と、つい声を掛けてあげたくなります。
んー、デザインって、ムズカシイ!
社長が長崎へやってきて、お土産がこのチョコレート「ピエール・マルコリーニ」です。
本場ベルギーのいわゆる高級チョコレート、ボックスもお洒落ですね。
ブリュッセルのお店も石畳の広場脇にかなりいい感じにたたずんでいたのを憶えています。
しかし、社長には申し訳ないんですが、GODIVAをはじめジャン・ポール・エヴァンやらこのピエール・マルコリーニやら、ボクにはどうも美味しくいただけません。
バレンタインのチョコレートにしても、
「特別な」→「高級な」→「海外ブランド」
みたいな図式になりがちなんですけれども、
実際日本男子のボクらが美味しいのは
ロッテの「ガーナチョコレート」ではないかと思うんです。
だれか、ベルギーやフランスのチョコレートを美味しく食べる方法を教えてください・・
龍踊り(ジャオドリ)は長崎に住んでいると比較的頻繁に見ることの出来る出し物で、「くんち」はもとより別のイベントや披露宴なんかでも見かけることがあります。体育祭や運動会なんかでもやったりしますので、長崎人には身近な出し物なんですよね。
もちろん日本3大祭り「長崎くんち」の龍踊りは格式が全く違うし、使用する龍も違うので一緒にすると怒られますが・・・。
龍踊りは一番古い籠町、それからこの諏訪町、筑後町、五嶋町の4町が待機しているので、4/7年の確率で楽しむことができるんです。昨年は個人的に五嶋町のお手伝いをさせていただきました。
今年の踊り町は諏訪町。県の指定無形民俗文化財です。
諏訪町の龍は、メインの青龍に写真の白龍、それに可愛い子龍と孫龍が特徴。
デザイン的にいうと、龍体は長さが10mほど、6000枚位のウロコはゴールドで縁取られ、腹部は紅白のボーダー、龍頭の目は血走り、表情はかなり怒っています。
使い手は龍頭から龍尾まで中国服を着た10名の龍使いとゴールドの玉使い1名で構成されていて、華やかなチャイナドレスの女性も混じった龍囃子隊は7つの楽器を使用、付き人も雰囲気のある様相で、ワクワクします。
1634年にキリスト教徒鎮圧の目的で始められたこの奉納踊り、いまではもちろんそんなこと関係なく、みんなの楽しみになってるんですね。
スペース・ラボは仲通に面しているから、本番の3日間はもちろん、練習風景も眺めることが出来ます。
龍踊りのみならず、ひっきりなしに踊り町が通って行くので、つまり仕事やってられないわけです(?)。
晴れた日のシャギリの音色、和やかで気持ちいいですからね~!
9年住んだマンションをひきはらって、今月引越しすることになりました。
少しずつ少しずつ、荷造りを始めているところですが、
冷蔵庫の横っ腹にマグネットで貼り付けたいくつかの写真にふと気付いて、腰をさすりながら懐かしく眺めていました。
そのマグネットのひとつ、こりゃ「Kaikai KiKi」の村上隆先生じゃあないですか。
以前お土産用に買って余ったもの。
デザインスクラップスというよりアートの部類ですよね。
ところで村上隆先生といえば現代ポップアートの代名詞ですが、芸大では日本画を専攻されたそうで、琳派の影響を受けているとか。んー・・・そうなのか。
(※琳派→発売中の雑誌「BRUTUS」が特集しています)
作品は世界規模でとんでもない高値が付くので周囲の喧騒がいろいろと大変そうですが、
アートにビジネスはつきもの。
デザインにもビジネスはつきもの。
むしろビジネスがそれらを動かしてきたし、これからもそうなのでしょう。
ボクはそれについてどうこう言う気はありません。
お仕事にありがたく感謝して、精一杯頑張るだけです。
そのときに、好きなアートをそばに置いていられたら最高ですけどね。
写真家の松村兄さんの事務所、「PHOTO STYLE」はお隣の麹屋町にあります。
2階スタジオの通りに迫り出した部分は陽当たりがよくて、気持ちのいい打ち合わせスペース。
ただしボクにとっては打ち合わせというより団欒スペースなので、ついつい長居してしまいますけど。
ごめんなさい。
松村さんは写真家らしくコダワリをお持ちなので、昔からぼちぼちと集めて来たイームズ系家具や英国アンティーク、鏡とか書とかポスターなんかがバラバラと置いてあるのですが、一見無造作なこの個性が実は妙にまとまっているのは、セレクトに一貫性があるからなのか、信念にばらつきがないのか、羨ましい限りです。
と思ったら、スペースのイメージを一新したいともおっしゃいます。
もっともっとシンプルにしたいのだそう。
そういうボクも、趣味趣向は年々シンプルベースになってきました。
好みにしても、仕事にしても、人生にしても、無駄なものがそぎ落とされていくものなのでしょうか??
ところでアンティークってどれくらい前のものを指しているかご存知ですか?
時代は19世紀末、マッキンリー米大統領が定めた輸出入に関する法律の中に、
「正式なアンティークとは100年経過したもの」
というのがあるそうで、これが一般的です。
それ以内はヴィンテージと呼んでいいかもしれません。
単純に「いつまでも美しい」とか「いつまでも心地よい」という視点から買い物をするようになると、
アンティークとかヴィンテージとかモダンなんて基準はどうでもよくなって、
それなのにうまく共生するようになるのだと思います。
ボクもそういう買い物をしてゆくのでしょう。
というより、ボクの場合はそうしないとお金が足りませんので・・・
近い将来、アンティークやヴィンテージの家具や雑貨を、販売したいなと思います。