YUKINARI: 2009年10月アーカイブ

maria_top.jpg

 

なぜかボクの母校(?)である附属小学校前に、<Maria Maria (マリアマリア)>さんがオープンしました。

 

ロミロミとかバリニーズなど世界のマッサージの源流といわれているスウェディッシュマッサージと、

フランスの老舗エステブランドのメソッドを同居させた、いわゆる女性のためのサロンです。

 

今回はロゴ制作にはじまり、ファサードやサイン工事、ウェブサイト、パンフレット、サービスチケット、名刺、ポイントカードなど、まとめてブランディングの協力をさせていだきました。

 

熱い想いをたくさんお持ちになるオーナーさんが発する言葉を、丁寧に拾い集めながら、可能な限りシンプルに表現したつもりです。

 

いわゆる「お店づくり」に一緒になって関わらせていただいたわけですが、お店は未だ見ぬお客様を満足させ、オーナーは自分自身やスタッフを楽しませ、ボクらはお店に喜んでもらいたくて、その先にあるお客様に知らせることが使命だし、制作する自分たち自身の充実感を得たい、と思うわけです。

 

これらをデザインの力を使って同時にカタチにしていく作業は煩雑になりますが、"誰かを楽しませたい"という純粋な想いの共通点はそれらをいつも繋いでくれます。

 

 

ところでボクは、「マリア」という響きに、クリスチャンでもないクセに(かといって仏教徒かどうかはわからず?)特別な印象をもっています。

 

ボクが若いときに欧州からモロッコ、トルコなんかを2ヵ月くらい放浪していたときの話。

 

バルセロナから列車に揺られて一時間くらいで、モコモコした変な形状のモンセラ山が見えてきます。

カンプ・ノウ・スタジアムでのサッカーの試合までは時間があったので、中沢新一の「バルセロナ 秘数3」を読みながら、のんびり観に行くことにしたのが、「黒いマリア様」でした。

 

木彫りの彼女は山の中腹にあるベネディクト派の修道院にあって、すでに多くの参拝者が行列をなしていました。

 

驚いたのは、やっと逢えた彼女がとても小さな身体にも関わらず、あきらかに慈愛のようなものを発散していたことです。

ボクは宗教や偶像崇拝にことさら特別な感情は持っていませんが、それは本当でした。

 

その昔、ナポレオン軍かイスラム教徒か忘れましたが、敵国は聖地攻略として彼女を狙ったそうです。

彼らの侵攻から逃げのびた彼女の様相があからさまに黒ずんでいたからなのか、読んでいた本の内容が彼女を守り続けたカタルーニャ人の魂を語っていたからなのかはわかりません。

とにかく、不思議だけれど強烈に心が温まって、癒されたことを憶えているのです。

 

 

男性のボク向けのメニューはいまのところ(?)ないようでザンネンですが、

ウチのスタッフはボク以外全員女性なので、みんな興味津々なんですよね・・・。

 

今回の他の制作物はSPACE LABのサイトで後日アップしますので、ちょっくら見てやってください!!

ウェブページ

2009年12月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
Produced by SPACE LAB Design Firm
Powered by Movable Type 4.23-ja

このアーカイブについて

このページには、YUKINARI2009年10月に書いたブログ記事が含まれています。

前のアーカイブはYUKINARI: 2009年9月です。

次のアーカイブはYUKINARI: 2009年11月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。