家具インテリア: 2010年2月アーカイブ

BONSAI

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tsubaki.jpg「盆栽=老齢」というイメージはなかなか拭えません。

 

幼い頃観ていたサザエさんでいう波平さんの趣味?だったと思うし、藤子不二雄マンガの主人公が野球ボールを取りに行く先は庭に盆栽のある怒りっぽい爺さん家だったような気もします。

 

しかしそんな先入観のない外国人の方なんかは、そのディテールの美しさに感動されるとか。

 

会社の近くの長崎市民会館に、「盆栽椿愛好会展示会」という大きなハチマキが掛けてあるのは昨日通りすがりに気づいていたんですが、その時まさか自分が入ってみることになるとは想像すらしていませんでした。

 

それがなぜiPhoneで写真までおさめることになったかといえば、ボクが最近Twitterを始めていて、著名なディレクターの原研哉氏が「盆栽」のデザインとしての素晴らしさを熱くつぶやかれるものだから、「あ、このタイミングは一応見ておけと神様が言っているのかな。」と思い、本日撮影の帰りに潜入したのでした。

 

長崎の椿愛好会なる団体なので盆栽は椿に限られていたのですが、なるほど手をかけ暇をかけ完成された風が伺えました。空間に根ざす芸術といえば建築から何から殆どのものがそうなのかもしれませんが、自然の力と共生しているので、やはり華道に通ずるのでしょう。

 

しかし華道と違って長い年月をかけたと思しき作品のなかには破格値で売られているものもあり、おそらくなにか盆栽道(?)でいう致命的な欠陥があるのかもしれないのだけれど、ここまで立派だと「自宅にあっても格好良いのでは」などと考え始める始末。

 

写真は知事さんや市長さんから賞が贈られたもの。

 

見つめていて「このあたりが好きだ」なんて交わしている愛好家の方をみると、なるほどなあ、これは完全なデザインとしてのフォルムの追求と、ペットを可愛がるような生物への純粋な気持ちの融合であるから、とても素晴らしいカテゴリーなんだと認識を改めることになりました。

 

係の爺さんに(ご想像通りスタッフは全員高齢・・)盆栽のことを何かしら訪ねようと思ったら、爺さんの激しい痰吐きが収まらず、待っていてもしょうがない気がしてきたので仕事へ向かいました。

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