人が困っているときに、良くしてくれる方々がいます。
無償のナントカ・・・、というと表現がズレるかもしれませんが、もう自然に身体が動いてしまうのでしょう、
絶対的な信頼を預けられる希少な人たちです。
建築設計のお仕事を営まれている株式会社KUBUS(クーブス)の鶴田社長は、ボクにとってそんな方のひとり。
ホームページをつくろう!
というお話は以前からありましたが、とにかく忙しくされていて、私が忙しくしているときは社長も遠慮されるし、「お互いまずは目の前の仕事を大事に」ということで計画が始まるまでにしばらくかかりました。
それでも、ボクは早く作りたくてしょうがなかったのです。もちろん目の前の仕事は大切に、でも未来のお客さんがKUBUSを知ることは、建築家鶴田芳郎を知ることは、双方にとって同じように重要なことであると思えたからです。
一般に建築家のホームページといえば、クリエイティブな業種でもあり、万人の様々な趣向を持ったお客様に対応するためか、偏ったデザインやポリシーを排除したシンプルなイメージのものが好まれるようです。
鶴田社長ももちろん建築家として素晴らしいお仕事をなさっていますが、初めてのホームページからなんとしてもボクが伝えたかったことは、なにはさておき社長の「仕事の考え方」と「人柄」に尽きます。
建築家がホームページで伝えるべくは具体的な技術や柔軟で高いセンスだろう!
とおっしゃるかもしれませんが、それは実際に会ってみればわかること、社長の場合は「人とナリ」さえ伝えることが出来ればすべて大丈夫、そんな確信が最初からありました。
一度でも設計士と呼ばれる方と関わりを持ったことのある方なら、この意味がわかると思います。
だから構成はシンプルでありつつも、コンクリートのグレーを主体としてパステルを配した温かく柔らかなデザインイメージを前面に押し出しています。
テキストの校正についても全面的に信頼していただいて、「柄じゃない」と言われながら、サイトオープンが実現しました。
徹夜も土日もいとわず、車内にはくしゃくしゃになったアルマーニのタイが子どもの忘れたオモチャと一緒に無造作に放置してある、人間味あふれる温かい設計士さん、頼りになります!!