印刷物: 2009年3月アーカイブ

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ボクは観ていないのですが、「252-生存者あり-」という、東京消防庁の救助機動部隊(ハイパーレスキュー)が活躍する映画が最近上映されていたそうです。

映画の中での位置づけは判りかねますが、「DMAT(災害派遣医療チーム)」も登場していたようです。

 

DMAT「ディーマット」は、例えばJR福知山線の脱線事故、新潟県中越沖地震、岩手宮城内陸地震など、日本全国の主に突発的な災害に対して、被災者救助を目的とした医療活動を行った地域医療班です。警察や消防などで組織されるレスキュー隊と違うのは、その活動範囲。ようするに「災害」のみが対象ではなく、地理的不利が邪魔するあらゆる緊急医療について対応する点です。

 

さて、長崎県にも<長崎DMAT>が先週末結成され、発足式にお邪魔しました。

今回制作にかかわらせていただきましたワッペンマークを「拝見」しにお邪魔したわけです。

(新しいゼッケンの下に見えるのが、変更前のものです)

 

制作にあたってお伺いした幾つかの大切なキーワードの中でも、「機動力」はDMATを表現する重要なテーマでした。また、被災者や他のさまざまな救助隊から認識が容易であるように、動きのある大胆なデザインを、制約の中で表現してみました。ご採用いただいた長崎県の医療政策課の皆様の姿勢に感謝いたします。

 

ところで、感慨深く式を眺めていて気づいたことがあります。

 

女性の看護師さんが多いんです。これには驚きました。

医療活動を行うにあたって看護師さんが必要なことは考えてみれば当たり前のことですが、こうしてユニフォームをまとい、医師と過酷な環境に同行することについて考えたとき、この活動の意義を改めてリアルに、深いものに感じてしまうのでした。

 

長崎DMATは長崎大学病院や原爆病院、佐世保市立総合病院、長崎労災病院、国立長崎医療センター、県立島原病院、北松中央病院、上五島病院の8病院に勤めていらっしゃる医師をはじめ医療スタッフの方々により組織されています。

 

日々の激務に加えて、更なる社会貢献をされている構成員の方々のモチベーションの高さに、素直に感動せざるをえません。

カッコいいなあ~、と思います。

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物置き部屋で探し物をしていると、違う発見があってつい長くなります。

 

1972年に札幌パークホテルが特注した「ティファニーのテーブルマナー」は、上客にギフトとして贈った(と思われる)非売品です。

 

ラフな線画と簡素な文章は余裕があってお洒落ですし、手書きのカバーデザインも良いと思いませんか(現在はティファニーブルーへ変更してしまいました)。

 

「ティファニー」は皆さんご存知の宝石商であり、著者のウォルター・ホービングは1955年からの伝説の経営者。

デザインに重点をおいた経営でブランドを再構築し、飛躍的に売り上げを伸ばしました。

就任と同時に当時2流のアーティストだったアンディ・ウォーホルを大抜擢したことでも有名です。

挿絵がアンディ・ウォーホルだったら、この本相当有名になってるんでしょうけど・・・。

 

この本は彼が就任して5年目に、ティファニーへ買い物に来る富裕層へのギフトとして制作させたものであり、これを貰った客たちは、自分の子供や孫へのしつけとして重宝したといいます。

 

邦題には<FOR TEEN-AGERS>が訳されていませんが、訳者のあとがきを見ると、

「日本の国際的地位はあがってきました。国際交流も盛んになりつつあります。これからの日本人は海外で恥をかかないように・・・。」のような趣旨で大人向け、これはこれは時代を感じてしまいます。

 

さてあなたは会食中に、

 

鼻をかみたくなったらどうしますか?

ついゲップが出たらどうします?

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