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大浦海岸通は窮屈な長崎にあって珍しく広々とした気持ちの良い道路で、

長崎港と水辺の森公園を左手に、オランダ坂のある東山手を右手に出島へ向かうと、

市民病院前の大きな交差点にぶつかります。

 

このたび㈱フジオカさんの新しい看板が、この通りの正面にある澤山商会ビルの屋上に掲げられました。

 

基本的に「太陽光発電システム」のPRではあるものの、商品やサービスの購買を直接的に煽るような強制的な手法ではなく、この事業に取り組む誠実で真摯な会社としての姿勢を、親しみやすいイメージ表現でお伝えしていきたいと云われました。

 

太陽光は無料でほぼ無限のエネルギーですから、当然環境へも優しいし、不況のなか家計も助かるというPRは王道かもしれません。

 

でもそれについては別の場所で具体的な数字とともに詳しくお伝えするとして、この看板では藤岡社長の「想い」の部分を代弁するような表現をして、温かくマジメな会社のPRをお手伝い出来ればいいな、と考えました。

 

僕らは太陽に生かされていて、様々な恵みを受けて、元気をもらっています。

当り前すぎて、気づかないですよね。

それをあらためて知ると、太陽と一緒に生活することの意義が簡単に理解できるし、

植物を含めたすべての生態系のほんの一部であることへの感謝が生まれるし、

環境活動もこのような見地にたてば、一気に身近なものである気がしてくるのです。

 

ボクも大好きな長崎出身のイラストレーター、ウラタダシさんによる「love & family」は、

「太陽の有り難み→生の象徴→元気な子供たち」そんな雰囲気をいっぱいに表現していて、

見るたびに微笑ましく感じさせてくれる絵です。

 

描いた直後に奥様の妊娠がわかったというウラさんご自身の幸せを予言したイラストと、その絵が大好きだとおっしゃった藤岡社長。

 

この看板が、長崎市の要所であるこの交差点の上から、たくさんのシアワセを振りまいてくれるといいなあ。

 

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鶴の港と呼ばれる長崎港は、鎖国時代唯一の国際貿易港として機能した歴史をもっています。

 

坂本龍馬もこの港を出入りする外国船を見つめていたのかもしれませんが、

そののち電気が発達した私たちの時代になると、

港からすり鉢状に生活が形成されている長崎には「夜景」という副産物が生まれたのです。

 

船舶や建築に関する電気工事全般を営む長崎電気㈱さんのサインでしたので、

「船舶」「建築」「電気」「長崎」という4つのキーワードを盛り込むことにして、

素材は港を中心にした市民自慢の素晴らしい夜景に決定。

稲佐山方面から長崎港を望んで夕暮れを待ち、看板用に写真を撮影しました。

 

クライアントは工事会社ですので、本社玄関脇に設置するこのサインに、具体的に決まった商品やサービスを訴求する必要はありません。

永く掲げられることを想定して、社名が明確に認識されること、その認識に嫌悪感を抱かれないこと、工事会社のイメージ向上に繋がる上品な雰囲気をもたせることを目指したのですが、

沿道の排気ガスによる汚れが目立たないようにブラック主体で構成して、夕暮れ時から徐々に、幻想的に光ってくれればいいな、というのが狙いです。

 

先日、夜間照明の確認にお邪魔した時の写真がこれです。

内部照明によって暗闇に引き立つ写真素材として、夜景はもってこいの素材だったことを再認識したのでした。

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初詣、諏訪神社へ向かう長坂の階段を上がりながら、これからどの順番で何をするかという風にいちいち考える人はいないかも知れませんが、はじめに柄杓(ひしゃく)で水をすくって手や口を清める人は結構いらっしゃるかもしれません。

 

その「手水舎」の頭上にあった作法書きですが、

勝手に察する時代にして、かなりの良家と思われる家柄のご令嬢が描かれていて、

違和感があるかといわれるとそうでもないのだけれど、どこか面白い。

スカートのふくらみ具合か、ヘアスタイルか、ハイソックスか・・・

 

実際に柄杓を手に取ると、柄にはすべて地元企業の社名が焼印されていました。

ふと考えれば、古くから神社やお寺というのは「広告」という行為が「寄贈」や「寄付」という名で摺りかえられていて、庭にあるベンチや石にはじまり神殿に捧げられたお酒にだって、社名や個人名が広告されています。協賛する企業や個人にしてみれば、世に自らの信用性や信頼性を売る格好の場所であったわけです。

 

でも、真清水の神秘的な霊力でこれから身を清めようとするときに、いざ企業名が目にはいるとあまり良い気分はしないかもしれません。広告としては目立っていて良いのでしょうけれど、好印象を残さなければ逆効果になる危険性もあります。

 

そんなことをぼんやり考えながらひいたおみくじは、最高の結果に!

今年は何か、新しいことを始めてみよう!!

と、例年通り誓うのでした・・・。

 

あけましておめでとうございます。

年末のブログ更新は余裕がなく叶わず、あっというまに正月になってしまいました。

公私共に旧年中にお世話になった皆さま、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

 

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「今日何か食べたいものある?」とか、「今夜のお店どこにしましょうか。」とか、だんだん考えるのが億劫になってくることが多くなってきたのは、けっこう前からのような気がします。かといって、最近のお店はどこへお邪魔してもしっかり美味しいし、雰囲気作りもきちんとしているので、「美味しかったね」と言い合って帰れる。

 

年齢ともに「味覚への興味」が薄れていくことを感じるとき、なにやら一抹の寂しさを覚えずにはいられません。

 

おそらくは、昔から「食」の楽しみはそれそのものの行為の時間であり、味の発見だけではないのです。だから「食」に時間を割けなくなってくると、「食」を楽しめなくなる。

 

いろんなコトへの興味がある中で、「食」への興味も持ち続けているはずなんですが、時間の余裕みたいなものが減っているのかもしれません。

現代ではいつどこへいても、ほんの少しの時間があれば簡単な食事は済ませられる便利さがありますが、本当を言えば、もうすこし大切にしたい物事のような気もします。

 

さて、長崎空港で買ってきた『牧島流鰺茶漬』。

 

私は観たことないのですが、TV番組「深イイ話」の「うまイイ話」で出演者から好評を得て、爆発的に売れているという新しい長崎のお土産です(楽天なんかでは半年待ちとも聞いてます)。

 

確かにこれはこれは美味しい!のですけれど、メディアは別として、世間が何か美味しいものを騒ぎ立てるたびに、「本当はみんなどの程度「食」に興味があるの?」と聞いてみたくなってしまいます。

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

2009年といえば・・・、

「若葉町の長崎大学正門付近に<ガクサ>が誕生します!!」

 

そうです、いきなりお客様の宣伝です。

 

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クライアント企業向けDMです。

 

アルバイト・就職マッチング業務ということで、「知的」と「親しみやすさ」というキーワードを掛け合わせて見ました。

 

スクエアの形状は目立ちますね。

 

 

 

 

 

 

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付近は意外と看板激戦区?でした。低コストで張り合えるよう、イメージカラーのグリーンも周囲とかぶらないよう確認済みでした。

 

 

 

 

 

 

 

壁や床の内装はあまりお金をかけずに!!ですが、

相談のしやすい雰囲気になっております。

 

弊社ともども、よろしくお願いします!!!!!!

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ビジネス上のお知らせや案内状、お礼状なんかは

 

「生真面目かつ簡素」であることが「誠意ある正式なもの」として浸透しています。

 

ひとりでも多くの関係者へ送付するための費用的な制約も、簡素である理由かもしれません。

 

ところでいつも可愛がってくれる先輩、虹の設備さんが株式会社へ組織変更したお知らせが届きました。

 

工事会社ということもあり、きちんとしたモノを作って欲しいとのコトでしたが、形状だけ「正方形」をご提案。

 

これだけでも、真面目な中にも雰囲気は柔らかくなり、

 

お世話になっている方々に「なんだろう?」と、手にとってもらえそうです。

 

お金をかけなくてもできること、いつも探していたいと思います。

 

にしてもショウコちゃん、相変わらず良い字書くね~!!

 

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実はスペース・ラボの名刺を何年振りかに変更しました。

普段はデザイン事務所としてお客さんの名刺をかなり作らせていただいているので、
いざ自社のものとなるとですね、いろいろともめるわけです。

キバリ過ぎはみっともないけど、あんまり恥ずかしいものはつくれません...。

→というわけで真剣につくりました。

名刺づくりにあたっては、

① シンプルで明確なもの
② 真面目なコダワリのあるもの
③ クライアントに対して具体的なデザインの方向性を想像させないもの
④ スタッフがそれぞれ色を変えることができるなどの遊び
⑤ もちろん予算

デザインがシンプルなので変わった紙を、と選んだ台紙は「ハーフエア」という粉を吹いたような紙。

ビールのコースターと和紙の中間みたいな紙質といえばわかりやすいでしょうか。
これをあえて厚めのものにしました。

まずはウラから印刷。

英字面のベタ印刷はオフセット印刷をかけますが、紙の粉が印刷機内部に堆積していくため、ゆっくりゆっくり動かしながら、しかも何回も止めて掃除しながらの作業になったそうです。

ウラ面が完成すると次はオモテ面、そこで調合したインクとともに今度は別の活版印刷屋さんに運ばれます。

活版印刷技術は長崎から輸入されたといいます。出島かな??

 

これはコダワリとして最高じゃないか!という話になりました。

 

文字はガチャガチャと不揃いで、印刷は濃淡が気まぐれに出てしまいます。
でも、いかがですか?
よく小学校なんかの印刷物で馴染みのある、文字印刷の懐かしさとか柔らかさを出せたと思うのですが・・・。

これまではどちらかというとコーポレートカラーのオレンジとロゴを主体とした可愛らしい感じの名刺だったんですが、

 

マジメにデザインを考える会社」をなんとか表現して、

 

名刺ひとつでもお客さんに安心感と興味のどちらももっていただけないか、という今回の方向転換となりました。

 

ちなみにボクが選んだのはインディゴ・ブルーです!!

 

いつも見るものには、「愛着の沸く=飽きない」というキーワードが必要ですね。

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