ロングライフデザイン: 2008年7月アーカイブ

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ディーゼル好きは弊社スタッフの共通点のひとつかもしれません。

長崎ではアミュプラザにありますね~。もうちょっと広くなって欲しいものです。

 

ところで、メンバーズに対しては「DIESEL PLANET」という冊子が送られてきます。

 

今日のお昼に仕事の資料を探していたら、送られてきて捨てきれなかった「DIESEL PLANET」がバサバサと落ちてきました。その中に捨てられない面白いものがあったので紹介します。

 

写真は昨年の春夏号と、これまたボクの大好きな報道雑誌界の大御所、『NATIONAL GEOGRAPHIC』。

 

これをDIESELという破天荒なブランドが選択した、単に超有名雑誌のパロディと捉えるべきではないと思います。

 

むしろ企業としてのDIESEL、もしくはレンツォ・ロッソ本人の、この雑誌の姿勢にたいする深いオマージュを確認することができます。

 

レンツォ・ロッソが、リプレイやキャサリン・ハムネットと同時に産み出されたDIESELというブランドを買い取ったときから、業界を率先してウェブコミュニケーティングへ力を入れ、地球規模の環境活動を行うに至る現在までの歴史自体が、デザイナーという側面以上に「企業家」として世界的に称えられている理由なのですね。

 

そのような(常に未来を意識した)ブランディング戦略の中で、「時間」というお金で買えない尊い価値をもった『NATIONAL GEOGRAPHIC』は目指すべき指標のような存在なのかもしれません。

 

こういったパロディは、本家に伝統や格式が確立されているほど効果的である、という良い例ですから、CIという意味でも実に上手いのですが。さすがです・・・。

 

それにしてもどちらのサイトも見やすくて楽しくて、ハマってしまいますなー!!

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両親が大村市の野岳町に暮らし始めて、半年が過ぎた。

 

安価な建築材料を探して、職人さん達にめいっぱいご迷惑をおかけして、両親も一緒になって造った、小さな、小さな平屋建てである。

 

野岳町は、静かな野岳湖を囲み、雄大な郡岳を臨み、空港のある大村湾を眼下に従える、山間のいわゆる田舎だ。

週末には県内外から多くの家族連れや恋人たちがその自然を楽しみにやってくる。ゴルフ場やカート場、キャンプ場にテニスコートもあるし、地元の産品を使った食の楽しみも多い。

 

数年前から「スローライフ」だとか、「ロハス」だとか、自然との距離感をできるだけ近くして生活することを美徳とする言葉が多いけど、その意味が実感できるようになったのは、両親がここで暮らし始めてからだと思う。

 

つまりそれは、都会で有機栽培の野菜を使ったオーガニックなレストランに行き、ランチを楽しむときに得られるある種の微妙な満足感ではなく、庭にあるキュウリやトマトをもぎ取ってサラダに入れ、同じくサラダ菜で肉を包み、仲間内で作った地ビールの味が今回はどうだと月明かりの下で楽しく品評して、お隣さんが漬けた漬物をつまむようなことではないかと思うのだ。

 

かといってこの町の人たちは、最近流行のエコ聖人みたいなことではない。

普通に自動車を運転するし、都会と変わらないスーパーで買い物をし、ゴルフだって楽しむ。

ようするに、特別に節約した生活をおくるとか、環境に配慮するだとか、そういう感覚を持ち合せているわけではないのだ。

 

これが、いかにも自然で「暮らしやすい」ことのように思えてきた。

 

ところで写真は、ディプティックのフレグランスキャンドル。

 

ディプティックは1961年、パリはサンジェルマン通りに開店したインテリアショップ。このキャンドルは63年に発売されて以来、世界中の多くの人々に愛されている。

ラベルの可愛いデザインは、創業者の手描きによるもの。

 

大自然の中で夕刻からバスルームの窓を開け放し、このキャンドルの明かりとほのかな香りだけで楽しむバスタイムは、ボクみたいなオッサンがいうのは気持ち悪いけれど、本当に癒される。

 

こんな気分のときに見つめる雑貨のデザインが良いと、気分がいっそう良いものですね。

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我社スペース・ラボは基本的に土日休みですが、お客さんの都合でちょこっと出ることもしばしば。

 

こんな日はTシャツで出かけて、お互いラフに打ち合わせられるのが妙に嬉しくてたまりません。

 

平野町の保険代理店さんが自主発行している季刊新聞、<夏号>の校正チェックでオフィスへお邪魔しました。

約束の時間に社長さんがまだ現れないので、エントランスの「ネルソン・プラットフォーム・ベンチ」にボーっと座ります。

 

昨年事務所を新設されたときに、

「来客のあったとき、カバン置きみたいな椅子が欲しいとさねー。なんかない?」

という社長さんに購入を勧めたのでした。

 

いわゆる「ミッドセンチュリー」の仕掛人、ジョージ・ネルソンが創った有名なベンチです。

ミッドセンチュリーって、1950年代から60年代の20世紀中半に主にアメリカでデザインされたインテリアを指すんですが、50年経ってデザインの権利が切れたため、似たのがわんさかできました。

 

ミッドセンチュリーの家具は半世紀以上経った今でも大人気、その代表格がチャールズ&レイ・イームズ夫妻といえばわかりやすいでしょうか。

 

この有名なチャールズおじさんを家具ブランドのハーマンミラー社に呼び寄せたのが、同社のデザインディレクターを務めていたネルソンさんで、イームズ夫妻とイサム・ノグチの2枚看板で一世を風靡したというわけです。

ネルソンさんは敏腕デザインディレクターとして有名ですが、あらためてネルソンベンチを眺めて座ると、デザイナーとしての力量も計り知れず。

 

しかしこの、座ってるとオシリには型が付きそうだし、味が出るまで何年もかかりそうなネルソンベンチの、一体何がスゴいのか、二日酔いの頭で考えます。

 

エントランスは自動ドアで土間は大理石、観葉植物のある明るい洋空間。

ただし信心深い社長は立派な神棚を祭っています。

 

そうなるとシンプルで主張せず、どんな空間にも何気なく溶け込むこのネルソンベンチ様の威力を感じずにはいられないわけで、要するにこのデザインの偉大さは「永遠のニーズ」に集約されてる気がします。

そしてそれはインテリアに限らないんだってことを教えてくれます。

 

ああ、スペース・ラボも、そんな永遠のニーズを孕んだデザインを追求しなくては・・・。
ひとつひとつ、それを問いかけながら頑張らなくてはいけません。

 

とかなんとか考えつつも、そこは二日酔いの残る休日の朝、しかもTシャツ姿では真面目な考え事にも限界があります。コンビニで買ったダイエットコーヒー(こんなものがあるの?とつい買ってみました)を2本飲みながら、何気なくいいベンチにすわり、なんとなくいい気分で社長さんの登場を待ってたら、次の約束の時間を忘れて・・・。

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