学生の頃からラルフ・ローレンが好きで、ポロシャツやTシャツはもちろん、ミリタリージャケットや水着、サンバイザーやサンダルやトートバッグ、オイルライターやフレグランスなどなど、これまでいろいろよく買いました。
でも学生のときに身につけていたものと同じものを今でも普通に買わせるなんて、これってなかなか商売としてスゴイことではないかな、と思います。
ご存知ラルフ・ローレンは世界が認めるトラディショナルウェアの雄ですが、パリコレに出展した初の米国ブランドとしても有名です。ブランドがファッションではなくライフスタイルとしての認識を受けた、初めての存在といってもいいかもしれません。
そうなった理由はさまざまでしょうけれど、人物としてのラルフ・ローレンが、自らが常に人生のスタイルを追い求めてきた男であり、いわゆるファッションを嫌っていることは密接に関係していそうです。
洋服を売りながらも斬新といわれることを嫌い、ホットであることを嫌う。そして無意味なビジネス慣習の伝統に倣うことを嫌うのです。
服好きが嵩じて自分の着たい服をつくり始め、いつのまにか世界中の人間が彼のスタイルを買ってゆく。
こんな簡単な図式を、現代のボクたちも思い出すべきなのかもしれません。
「モノやサービスを売る」ということを、自分たちの「スタイルを伝えながら賛同を得る」という行為へ昇華させていけば、不況の中でもビジネスの幸せは増えていきそうな気がします。
現代に生きる自分が欲しいものや嬉しいことを、純粋に提供してゆく。同じように感じてくれる仲間は、意外と多いのかもしれませんね。
この15年が経過して疲れ果てたニューバランスは、名品1300の限定復刻バージョン。
ラルフ・ローレンが愛用していたことを知ったのは購入した後でしたが、マイ・ヒーローと思いがけずスタイルがカブッてしまった?小さな幸せを、じんわりと感じたものです。
しかしそれを知ったがために、壊れたらきちんとニューバランスへ修理に出す羽目になってます(TT)。