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出張するときは、乗り物などの座席で皺になりにくいパンツだとか、脚からくる疲れが相手に伝わりにくいシューズだとか、多少なりキレイめに見えるジャケットを羽織ったりします。 

移動のあいだにせっかくのスーツのフォルムが崩れて、シャツがくたびれて、いかにも遠方からやってきたようなイメージを与えるよりは、はじめから少しカジュアルな崩し方をしておいた方がきちんと見える場合もあると思って。

 

自分的にスーツが基本であると考えてはいますが、弊社の仕事であるデザインの分野から派生するビジネス会話をお客様が話しやすいムードは、こちらがスーツでなくても良いような気も、最近はしています。契約時には正装でも、翌日の打ち合わせはデニムだったりという具合に。

ここまでツベコベ書くからには単純にラクしたいんじゃないのかといわれると、正直そうなんですが。

 

大阪出張の朝に履いた「visvim」のデッキシューズの口が、パカッと開きました。まさにパカッって感じで小学生の頃に校庭で起こるような出来事に驚きましたが、ハードユースがたたったのかもしれません。

すぐに「Alden」の革靴に履き替えましたが、ラクチンなvisvimを期待していたボクの足は、いつもより早く痛くなりました。

生来ボクの左足の甲は右足のそれよりも高くて、きっちり作りこまれている革靴はきついのです。理想としてはもちろんオーダーメイド靴なのですが、生活の拠点が長崎である以上、メンテナンスにストレスがあります。

実際、「オーダーメイド」といえば何かにつけ高級な印象がありますが、靴などの革製品については特に、首都圏に住んでいるなどメンテンスができる環境にあれば、良いものが比較的安価に維持できるのになあと残念になります。

 

ところでお邪魔した「レディースクリニック北浜」さまのご担当の方から、お土産に「五感-GOKAN」のケーキをいただきました。お客様から頂き物をするなんて、感激至極です。しかもクリニックへ行く道筋にこのお店はチェック済みで、打ち合わせ後に寄ってみようと思っていたのでそのタイミングに驚きました。

 

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その五感の入っているなんともいえない佇まいのビルは大正11年の建築だそうで、皇居二重橋や奈良ホテルをつくった河合浩蔵さんの設計。古い建物はパティスリーや和菓子屋さんでなくとも、洋服屋さんでもなんでも、テナントの好感度が増しますよね。建物の威を借りる、ウチもいつかそんなことをしてみたいなあと夢見てしまいました。

 

日帰りの強行スケジュールでしたので、そのまま南堀江にあるこれまたお洒落な花屋さんへご挨拶。

 

まあ、なにせ大阪という土地は阪神タイガースとお笑いとたこ焼きみたいなイメージがボクの頭にも根づいていたのに、道は広いわ、緑は多いわ、清潔だわ、お洒落だわ、人は良いわで、暮らしていた東京よりも、ここって素晴らしいところではないのかね?と感じるようになりました。

 

今朝は帰りに新大阪駅で買った「Mannekenのシナモンワッフルを食べて幸せのうちに出社しましたが、スタッフへの土産には「赤福」です。ボクは赤福を食べたことがなくて、こないだの賞味期限事件をTVで観てから食べてみたくてしようがなかったのです。

 

感想は、「見たまんまの味」。それはそれで大事なことですよね。

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チョコレートの「Kit Kat」が幼い頃から好きで、これまでいくつ食べたかわかりません。

 

「マッキントッシュの、キットカット」という不二家のCMのフレーズを憶えていますが、その後マッキントッシュ社はネスレに吸収されて、ネスレ・キットカットになったわけです。

 

思い出すのは留学していたころ。クラスが終わると、金沢から来た友人とキャンパスのカフェで熱いコーヒーをテイクアウト。隣の売店でキットカットを一枚買って、寒いなか湯気を立てながら、Coming Age PartyのLive打ち合わせをするのが日課に。

ウェハースとチョコが、熱いコーヒーで何ともいえない幸せが口の中にひろがったものです。

 

しかし、永く愛される市販のお菓子って、デザインの変わらないものが多いことに気づきます。

ポテトチップスや板チョコに始まり、せんべいなんかもそう。味や食感を知っている消費者にいつでも安心して手にとってもらえる定番化を果たしているからなのですね。

 

その中でもオールドアメリカンで元気のいいキットカットのデザインがボクは好きで、写真のトラックを本気で欲しい衝動にかられます。ゴルフバッグも検討しましたが、パッケージのあの微妙なレッドではないんですよね。

 

気になってウェブサイトを開いてみると、期待通り楽しく作ってあります。いま流行りのオリジナルキットカットも作成出来るそうで、これだけの定番商品になってもサービスの進化を行っていくブランドは、いいなあと素直に思うのです。

 

「定番化」があらゆるブランドの永遠の目標であることに気づけば、広告活動はいつも信念の伴ったものになるはずなんですけどね。

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春からのお付き合いのT社長が、とうとう事務所に遊びに来てくれました。

 

いただいた差し入れがベストウエスタンプレミアホテルのケーキ。

 

ところでケーキを箱に詰めるお店の人って、色彩のバランスを考えながら、

開けたときに一番輝くようにするのかなあ、とか考えながら早速いただきました。

ボクは昔から甘いものが好きだし、スタッフはボク以外女性なので嬉しい限りです。

 

若いT社長、かなり仕事熱心な好青年で(ケーキくれたからではありません)面白い性格ときており、

話していてホント楽しいです。

 

会社は若い女性向けにデザインされたブラックフォーマルを自社で企画・製作・販売されており、

全国で大人気というウラヤマシさ・・・。

今後の顧客サービスについて大いに語って帰られました。

 

確かに男性はブラックスーツにブラックタイですからカタチがきまってきますが、

女性の場合はそうはいきません。

 

若い方でもお葬式に出る機会はあるし、大勢が集う哀しみの席だからこそ、きちんとお洒落をしたいというのもわかります。

 

商品も良くて価格も良心的なので、女性の方なら、 ニナーズ さん覗いてみてくださいね(^^)

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思案橋にある「ステーキハウスおかの」さんのウェブサイトがオープンしました。

 

 

当初の打合せでは、ウェブサイト制作の意義を明確にする必要がありました。

 

飲食では「集客」をテーマにしたケータイでのポータルサイト(ぐるナビ等)が充実していたり、

Hot Pepperなんかのフリーペーパーもすでに生活に近い存在となっています。

 

それじゃあ歴史ある「おかの」さんがPCのウェブサイトに何をさせようかとなったときに、

 

「どんなお店なのか」

「希望する空間のイメージがその店にあるか」

「信頼できる食材を使用しているか」

「スタッフの雰囲気は」

「サービスは期待できるか」

などなど・・・

 

なによりも「お店のことをしっかりと誠実に伝える」ための、広報の核となる場所にしよう、ということになったのです。

 

集客やコミュニケーションは前述したような他の媒体に任せるとして、予算をかけずシンプルな構成とし、品格を伝えるために写真を撮りなおしました。ロゴはデータとしておこしなおして、その使い方を確認します。

 

取り組みやすかったのは、チーフはお店を愛していますし、担当していただいたオーナー会社のBさんもテキストをおこし、撮影に立会い、一生懸命に協力していただいたこと。

 

「これを機に、サービスのコンセプトを再確認しているところです」

とは、Bさんからのスゴイ嬉しい言葉でした。

 

できあがったモノを判断するのはもちろんお客様です。

 

ただ、仕事の充実感というのは、完成品の中よりも、見えないお客様のためにお店と一緒になって、工夫をして、努力する時間にあるように思います。

 

「おかの」さんも、やっぱりそんなことを大事にされるお店だったんですね。

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来年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の主役が長崎出身の福山雅治に決まってから、長崎ではその経済効果の波に乗れといわんばかりに、自治体でも民間でも、あちこちでいろんな試みが行われ始めています。

 

さてその坂本龍馬ですが、司馬遼太郎を読んだのは遠く学生時代のことでディテールを思い出せず(最近記憶力の低下に拍車が・・・)、龍馬なんだか竜馬なんだかわからないし、仕事柄少しは勉強しないといけないのですが、勉強する前にご依頼をいただいたりして、ちょっと慌ててしまいます。

 

しかもそのリョーマで有名な日本初の貿易商社である「亀山社中」は、ウチの事務所から一本道でたどり着ける、直線距離300mちょいのところ。それでもこの季節は言葉どおり「たどり着く」ように急な階段の続く坂道(龍馬通り)を登らなければならないので、タオルがないと行けません。

 

そんなおり、先輩が亀山社中の脇にカフェ「龍馬茶屋」をオープンするということで、メニューやショップカードを作りました。

 

最近では戦国ギャルとか阿修羅展ギャルとか、若い女の子でもオッサンが舌を巻くほどの時代通がいるので、「龍馬茶屋」も対象はオールマイティに、和風+和風ではなくて少し洗練された雰囲気にしています。

 

写真はカードのほうですが、オモテには坂本家の家紋とリョーマの名言を、なんか現代に合いそう~、ということで挿し込んで、少し目の粗い上品な紙を使って柔らかさをだすようにしました。

 

お店は立地も良いし雰囲気も良く、亀山社中ともども丘の上にあって、寺町通りから歩くと結構しんどくてのども渇きますから、とてもイイ感じゃないかなと思います。長崎の老舗の美味しいコーヒーや復刻したバンザイサイダーも置いてあるし、ジュース類もけっこう選べて美味しいですよ。ビールもあります。

 

来年中は間違いなく営業していますが、もしかしたら、幻のカフェになるかも、・・・です。

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石川遼クンが週末に優勝して、全英オープンの出場権を獲得。

ボクはというと、日曜というのに設計事務所さんのフロアに座り、社長と一緒に打合せもそっちのけでテレビ観戦でした。

録画と知りつつ、チップインのイーグルショットが強引に入ったときには、思わず叫んでしまいました。

ゴルフがメンタルなスポーツだということを改めて書く気はありませんが、若干17歳の少年が・・・信じられません。

一昨年に宮崎のフェニックスGCまで遼クンを観にいったことがあります。

その豪快なスイングもさることながら、ツルツルのほっぺたに「子どもじゃないか」と驚いたものです。

 

ゴルフは運動神経が良いだけでは上手くいきません。小手先の技術ではごまかせないようにできているから相当な練習量が必要だし、個人スポーツとして同伴者とともに隣りで競う、決して驕らない忍耐の精神力が必要になります。

ですからボクは、ゴルフの上手い人のことは、それだけで心から尊敬してしまうわけです。

 

さて、そんなゴルフの上手い先輩が、東亜閣パーキングのエントランスでコーヒースタンドを始められました。

 

これはコーヒー豆パックの印刷用ですが、当初デザインを頼まれたときに、先輩が筆の練習をしていたんです。集中したときには2時間とかいう書道を、ほぼ毎日続けられるわけです。どおりでゴルフが上手くなるわけなんですね。

それでボクは先輩に書かせないともったいない、とすぐに感じて、いろんな書体でいろんなパターンを100枚くらい書いてもらいました。

最初乗り気ではなかった先輩も徐々に力を込め始めて、看板・メニュー・チケットなど、すべてがお店への思い入れに繋がったのでは、と思っています。

夜になると、ラブラドールのじゅうべえと一緒に、美味しいコーヒーを淹れて待ってますよ~!

 

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「今日何か食べたいものある?」とか、「今夜のお店どこにしましょうか。」とか、だんだん考えるのが億劫になってくることが多くなってきたのは、けっこう前からのような気がします。かといって、最近のお店はどこへお邪魔してもしっかり美味しいし、雰囲気作りもきちんとしているので、「美味しかったね」と言い合って帰れる。

 

年齢ともに「味覚への興味」が薄れていくことを感じるとき、なにやら一抹の寂しさを覚えずにはいられません。

 

おそらくは、昔から「食」の楽しみはそれそのものの行為の時間であり、味の発見だけではないのです。だから「食」に時間を割けなくなってくると、「食」を楽しめなくなる。

 

いろんなコトへの興味がある中で、「食」への興味も持ち続けているはずなんですが、時間の余裕みたいなものが減っているのかもしれません。

現代ではいつどこへいても、ほんの少しの時間があれば簡単な食事は済ませられる便利さがありますが、本当を言えば、もうすこし大切にしたい物事のような気もします。

 

さて、長崎空港で買ってきた『牧島流鰺茶漬』。

 

私は観たことないのですが、TV番組「深イイ話」の「うまイイ話」で出演者から好評を得て、爆発的に売れているという新しい長崎のお土産です(楽天なんかでは半年待ちとも聞いてます)。

 

確かにこれはこれは美味しい!のですけれど、メディアは別として、世間が何か美味しいものを騒ぎ立てるたびに、「本当はみんなどの程度「食」に興味があるの?」と聞いてみたくなってしまいます。

 

funamoto_logo.JPG式見かまぼこ」、ときいて多くの人が思い出すあの店の、ロゴマークウェブサイト制作を担当させていただきました。

 

ウェブサイトを創りたいというお客様にはいろんな方がいらっしゃいますが、ほとんどの方は運用することによる直接的、実質的な利益(お金のことですね)を求められます。当然ですけど。

 

㈱船本かまぼこさんにこのあたりを確認したら、「そんなに売れなくていい」とおっしゃるじゃないですか。

 

現在は対面販売で売り切れているし、常連さんの分が通販にまわってしまうようでは困るというわけです。

 

それでは、お店やかまぼこのことを間違いなく、誠実に伝える公式ホームページが必要ということですね、というと、「まあ、それもそうですが」とおっしゃる。

 

実際、「式見かまぼこ」は登録商標ではなく、近隣のかまぼこ屋さんのものも「式見かまぼこ」。検索にかければ、地域の紹介サイトや口コミなどが乱立していて、どれを見ればきちんとお店の情報が載っているかがわかりません。

 

でも、お店の思いはもっと簡単なことでした。

 

「長崎に暮らしたことがあって、ウチのかまぼこを気にいってくれたことのある方へ、ひとりでも欲しいとおっしゃるなら届けられるような準備だけはしたいのです。」

 

率直に格好いいなあ、と思いました。これが儲かる人の素直な感性なのかもしれません。

「売れなくていい」思惑とは違って、オープン早々注文が入ってるみたいですが・・・(TT)

 

しかし、取材や撮影でお邪魔するたびにかまぼこをいただけたのはよかったな~!!

ちょっと気の利いたプレゼントやお土産をさりげなく渡す習慣のある人は、クールですよね。

クールといっても嫌味がなく人間的な温かみさえも残してゆく、好感度の高い方々です。

 

5月の頂き物はどれもヒットするものばかりで嬉しくなったので、そのうち二つをご紹介します。

そんな高感度の高い贈り物の共通点は4つ。

 

①高い品質に  ②いいデザインで  ③日常的に使えて  ④気を使わない価格

 

ということなのかな、と思います。

 

 

IL LECCETO」は無農薬のオリーブが最良の状態にある毎年11月の1ヶ月のうちに、手摘みされたその日に絞って瓶詰めされたエキストラヴァージンのオリーブオイルで、イタリアの主要3部門を独占したという話。

「パンにつけて食べてみて!」といただきましたが、これは美味しい!

 

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そしてサムイ島からやってきた「Pranall」という現地ブランド?のオーガニック石鹸。

イランイランのリラクシング効果は鼻を近づければわかりますし、ピュアベジタブルオイルを配合したいかにもオーガニックな雰囲気。

 

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それからやっぱり気になったのは、その容器や包装のデザイン。どちらも愛着の沸く姿カタチをしています。

 

「質の良さ」を人はいつ知るのでしょうか。

最終的に商品を試用して確信を得る前に、お土産をくれた方々の日常的な信頼性、手に取ったその視覚や感触のデザイン、そんな要素が贈り手を肯定的な感覚に導いていると思います。

 

そして、もらった人が自分でまた気軽に購入できる価格は、ちょっとしたプレゼントに気を利かせるポイントかもしれませんね。 

 

モノやサービスを提供する側と受ける側。デザインを生業とするボク等がそのあいだを誠実かつ肯定的に導くためにいるとしたら、結構良い仕事じゃないか、と思うわけです。

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大村の野岳町に、本格石窯で焼く手づくりピザ屋さん「KANAISHI」がオープンしました。

 

「手づくり石窯ピザ」といっても、なんと石窯そのものから手づくりしてしまった!?ピザ屋さんです。

 

ローカルの仲良しの方々が集まって、「ピザ屋さんやろう!!」と決めたら早いこと早いこと。大工さんや鉄職人さん、いろんなプロが集まって休日に材料を持ち寄り、いっきに出来上がってしまいました。

ボクはいきなりロゴを持って来てといわれ、大至急作成したのが翌週には立派な木看板に・・・。これにはちょっとビックリしました。こんなことならもうちょっと気合を入れておくんだったかな、て感じです。

 

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店名の「かないし」は、石窯に使用できる石種のひとつ。

もちろんここの石窯はその「かないし」で出来ています。店内は楽しいウッド調で、玄関ドアの作りや意匠建具は必見です。客席の椅子は学校で使っていた懐かしいもの。肝心のピザも、手作りだけあって美味しいです。アンチョビも自家製、野菜は地元産。それにしてもこんなのを協力して簡単に作ってしまう仲間って、羨ましいですよね。

 

野岳町には、定年退職をした方が趣味を始めたり、若い方でもクリエイターの人が住み始めたり、趣向を凝らしたお店も増えてきていて、独自の文化が芽生え始めています。

 

そして・・・実は私の母がお店に出ています ; ^_^ )A。

皆さまお手柔らかに!?

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